月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~
「あれが?」
ベージュ色の砂の世界に、ぽっかり浮かぶ緑の木々と、青い湖。
いつかハーキムさんが言ってた。
周りのオワシスが消えても、ここだけは消えないって。
「行こう。もうすぐだ。」
ジャラールさんが、先陣を切る。
ハーキムさんも、それに続く。
そして、碧のオワシスが手に届くところまで、来た時だ。
私の目の前に、大きな網が広がった。
「ハーキム!クレハ!」
気づいたら、駱駝から落ちていた。
「痛い〜!」
お尻を擦りながら、顔を上げるとそこには、黒づくめの男達が。
「クレハ!」
一緒に網に捕まったハーキムさんは、さすが自分で脱出。
「クレハ!今、助ける!」
ジャラールさんも、駱駝を降りた時だ。
私は黒づくめの男達に、捕まった。
「大人しくしろ!ジャラール王子。」
「その言い方は、我が国の者か!」
「いかにも。」
そして私の首に、短剣を当てる。
ベージュ色の砂の世界に、ぽっかり浮かぶ緑の木々と、青い湖。
いつかハーキムさんが言ってた。
周りのオワシスが消えても、ここだけは消えないって。
「行こう。もうすぐだ。」
ジャラールさんが、先陣を切る。
ハーキムさんも、それに続く。
そして、碧のオワシスが手に届くところまで、来た時だ。
私の目の前に、大きな網が広がった。
「ハーキム!クレハ!」
気づいたら、駱駝から落ちていた。
「痛い〜!」
お尻を擦りながら、顔を上げるとそこには、黒づくめの男達が。
「クレハ!」
一緒に網に捕まったハーキムさんは、さすが自分で脱出。
「クレハ!今、助ける!」
ジャラールさんも、駱駝を降りた時だ。
私は黒づくめの男達に、捕まった。
「大人しくしろ!ジャラール王子。」
「その言い方は、我が国の者か!」
「いかにも。」
そして私の首に、短剣を当てる。