月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~
「ぜぜ絶対ジャラールさん、女の人に慣れてる!」

「なんだ、バレたか。」

「バレたって、じゃあ、この部屋に女の子入れたのも、初めてって嘘なんだ〜〜!」

「それは本当だ。大抵女性は、直で寝室へ連れて行く。」

「はあああ〜〜?」

もう、いろんな事想像しちゃって、顔どころか頭まで茹でタコになりそう。


「ムクククッ!」

肝心のジャラールさんは、また笑っているし。

私が子供だと思って、面白がってるんだ!


「今から行ってみようか?」

「えっ!?」

「嘘だ。クレハを、無理矢理寝室に、連れ込むような事はしない。」

そしてまた、無邪気に笑ってるし。


もう!さっきから、ジャラールさんのペースに、はまりまくり。

「そんなに笑わなくてもいいでしょう?」

私は頬を膨らませて、反対を向いた。


すると後ろからジャラールさんに、そっと抱き締められた。

「ジャラールさん?」

なぜか寂しそうな表情を浮かべて、今度はギュウッと私を抱き締めてくれる。
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