月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~
「なんだ?侵入者か?」

ドアの近くにいた護衛の人達が、窓へと移動していく。

その隙に、廊下を走って角を曲がる。

あのたくさんのお姉さん達が、ジャラールさんを待っていた場所だ。


「と言う事は、ラナーの部屋はこっちだよ。」

元来た道をそのまま戻る。

私ってもしかしたら、天才?

そんな事を思いながら、廊下を進むとラナーの姿を発見。


「あっ、ラナー!……」

手を振ろうとしたら、ラナーは走ってどこかへ行ってしまった。

「うそっ!」

せっかくここまで来たのに。

案の定、ラナーの部屋には鍵が掛かっている。

勝手に制服を取る事もできない。


「仕方ないな〜」

追いかけてラナーに、鍵を開けてもらうしかない。

私はラナーの後を追った。

「いた。」

やっと見つけたラナーは、また素早く廊下の角を曲がる。

「早いよ。」

私は小走りでラナーが曲がった場所へ行く。
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