月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~
そして気づく。

ラナーの動きがおかしい事に。

まるで誰かに知られたくないように、急に姿を消す。

「ラナー?」

姿を消した場所を探して、ラナーを見つけては、また走って追いかける。

最終的にラナーが辿り着いたのは、キッチンだった。

「なんでこんな面倒な事すんの?」

キッチンがある場所は、中央の階段を降りた場所にあった。

ラナーの部屋からは、階段を降りてすぐ側だ。

なのにわざわざ、建物の一番奥まで来て、階段を降りたら、また違う場所の階段を使って降りる。

まるでジグザグ。

わざとそうしているみたいに。


「で?ここで何をするの?」

キッチンを覗くと、ミルクを鍋で温めている。

「なんだ。温かい牛乳飲みたかっただけ?」

ガックリきて、さっさと部屋の鍵を貸して貰おうとした時だ。

ラナーが粉上のモノを、鍋の中に入れていた。



胸騒ぎがする。

ねえ、ラナー。

それは誰が飲むの?
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