幼なじみとナイショの恋。
この時は、そんなこと考えもしなかったけど、多分……ううん。間違いなくこの時だった。
だってこの時、真っ直ぐな瞳で私を見つめてくる彼のことが、知りたくてどうしようもない気持ちになったんだ。
『あなた、誰?』
『尾上悠斗。6歳』
『同い年だ!』
『てか、お前こそ誰』
『私?私は蒔田結衣!6歳!』
『一人で遊んでんの?』
『うん!だって、誰もいないから』
『……じゃあ、一緒に遊ぶ?』
『うんっ!!遊ぶっ!遊びたいっ!!』
それからというもの、公園で遊びながら、はるくんと色んな話をした。
実は、はるくんも1ヶ月ほど前に私と同じマンションに引っ越してきたばかりだということ。
入学する小学校も同じだということ。
元々このマンションのすぐ近くに住んでいて、はるくんのお母さんはそれよりももっと昔から、この街に住んでいるということ。
当時からはるくんはぶっきらぼうだったけど、私の質問にも面倒くさがらず答えてくれた。
はるくんは、なんだかんだで昔から優しいんだ。
彼のことを知るたびにそわそわするような、わくわくするような、何とも言えない嬉しい気持ちになった。
次の日もその次の日も、決まった時間にはるくんは現れて、たくさん一緒に遊んで、たくさんお話をした。
たまに喧嘩もして、だけどすぐに仲直りして。
いっぱい笑って。