幼なじみとナイショの恋。
古賀さんと出会って、少しずつ古賀さんと過ごすようになって知った、古賀さんの一面。
今もきっと、私の気持ちを引き出そうとしてくれているんだよね?
こうやって、寄り添ってくれる人がいるというだけでも、私は恵まれてるなぁ。
「……ついて……ないの」
古賀さんの優しさに促されるように、自然と言葉が零れ出てくる。
「は?」
「今朝から、何だかものすごくついてないの」
太もも辺りのジャージをぎゅっと握って、地面一点を見つめる私に対して、古賀さんはポカン顔。
もう一度「……は?」と言う声が返ってくる。
「今朝はね、起きて早々ベッドの足に小指をぶつけてね?その後は、焼いていた目玉焼きを焦がして朝食をダメにしちゃったの……」
「えーと……」
「まだあるの。家から駅までの信号が全部赤で止まらなきゃいけなくて、いつも乗る電車を乗り過ごして」
「いや、それはあんたがもっと早く家を出てれば……」
「やってきた宿題は忘れてくるし、授業中に間違ってセットしていた目覚ましが鳴っちゃうし、さっきだってボールが顔面に……」
「ちょーーっと待ったぁ!!」
何かに取り憑かれたかのように、今日起きた一連の“ついてない話”を語る私を古賀さんが手のひらを突き出して制止する。