幼なじみとナイショの恋。

「……ちょっと来て」



そう言って私の腕を掴んだ。



「えっ……わっ!?」



それから古賀さんはグイグイと私を引っ張っていき、ベッドサイドにある窓の前へ。


怒られでもするのかと思いきや、古賀さんの視線は窓の外。



なんだろう……?



私もそちらに視線を向ける。



そこからは、私達のクラスと他のクラスの男子が合同で体育をしている様子が見えた。


私達がバスケだったのに対し、男子はサッカーをやっているみたい。



「はるくん……」



窓にそっと触れ、さらに顔を近づける。


グラウンドを駆けるたくさんの人の中に、はるくんの姿を見つけたからだ。



不思議だよね。


こんなに大勢の中でも、はるくんの姿だけはすぐに見つけることができるんだ。




試合中なのか、ボールを追いかけているはるくんは、真夏の太陽に照らされそこにいる誰よりもキラキラして見えた。


まるで、彼にだけスポットライトがあたっているみたい。



はるくん楽しそう……。


昔から、バスケに限らずスポーツはみんな好きなんだよね。


運動神経がよくて、足も速くて、何をやっても様になるはるくん。


天は二物を与えず……なんて言うけれど、はるくんは二物も三物も与えられていると思う。



グラウンドを駆ける彼に、つい見とれていれば。



「あ」



はるくんが、すかさず相手チームからボールを奪った。
< 186 / 341 >

この作品をシェア

pagetop