幼なじみとナイショの恋。
────いけっ!
そして、ゴールに向かって鋭いシュートを放つ。
そのボールは、ゴールを阻むキーパーの手をすり抜け、見事ゴールイン。
周りが一斉に彼に駆け寄り褒め称える中心で、シャツの裾をめくって滴る汗を拭う姿がすごく絵になっていて……。
キラキラ。キラキラ。
かっこいいなぁ……。
やっぱり、はるくんはすごくかっこいいよ。
好きだなぁ……。
もうかれこれ10年間も思い続けてるっていうのに、はるくんを好きって気持ちは、どうしてこうも留まることを知らないのだろう?
「まだ、こんなに近くにいるじゃん」
「……え?」
「あんたの声が届く距離に、まだちゃんとアイツはいる」
古賀さんの視線が窓の外のはるくんから、私へと移ってくる。
それから、真っ直ぐな視線が私を射抜いた。
「それを忘れちゃダメだよ。あんた達は、まだどうにでもなる。あんたが望めば、アイツはすぐ駆けつけられる場所にいる。早くそれに気づいてやりな」
私が望む?
古賀さんの言っている意味を心の中で咀嚼してみるも、いまいち理解できない。
だけど……。
「アイツはきっと待ってるよ」
古賀さんのその言葉だけは、なぜかずっと心に引っかかったままだった。