幼なじみとナイショの恋。

突然起こされたせいか、心臓が激しく脈打っていた。


昨日はあれから学校を出た所で、お母さんをおいて駆け出し、一人で家に帰った。


家に着くなり部屋に飛び込み、ベッドに伏せ泣いていたのまでは覚えてる。



私……そのまま寝ちゃったのか……。



べっとりと汗をかき、顔も髪もぐしゃぐしゃなのが鏡がなくてもわかった。



「話があるの」



お母さんが厳しい表情で私を見下ろしながら素っ気ない口調でそう言う。



「……はい」



……正直、今はほっといて欲しい。


お母さんが、10年間私に嘘をつかれていたことで山ほど言いたいことがあるのはよくわかっている。


もしかしたらもう、許してもらうことすらできないかも……。


でも、何でだろう?


もう何でもいいやって思ってしまうの。



お母さんに秘密にしていた時は、いつだって怯えていた。


お母さんにはるくんとの関係を知られてしまったら、お母さんに嫌われてしまうかもしれないって。


たった二人きりの家族なのにお母さんまで失ったら、私はどうなってしまうんだろうって。



それなのに……。



こうなってしまってから気づいたの。


そんなのどうでもよかったんだって。


お母さんにはすごく申し訳ないけど。


もちろん罪悪感がないわけではないけど。
< 202 / 341 >

この作品をシェア

pagetop