幼なじみとナイショの恋。

写真立てをギュッと胸に抱きしめる。


めちゃくちゃで壊れそうな心の中で、


ずっとずっと、キミの名前を呼んでいた────。













「おはよー!今日も暑いねー!」


「あ!ねぇねぇ!今日の小テストのやつさー!」


「キャハハ!ウケるー!」




いつもと変わらない朝。


いつもと変わらない学校。


いつもと変わらない教室。


いつもと変わらないクラスメイト達の話し声。



全てがいつも通り過ぎて、昨日の出来事がまるで嘘みたいに感じる。



みんなには何の変哲もない夏の日の早朝で。


何の変哲もない時間が流れていて。


まるで、私の時間だけが、はるくんの手を離したあの瞬間から止まってしまっているみたい……。




あの後、私は何とか朝の支度を済ませ、こうして学校へと登校してきた。


本当は、学校なんて休んでしまいたかった。


どうせこんな状態で、授業なんて頭に入るわけがないし。


腫れぼったい目を変に思われてもいけないし。


何より、はるくんと顔を合わせなければならないのが、考えただけでも辛くて、苦しくて……。



だけど、あのまま学校を休んでしまえばお母さんの怒りに火に油を注ぐようなものだから、絶対に休むわけにはいけないと思った。
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