幼なじみとナイショの恋。

「話があるんだけど」



はるくんだ……。


はるくんが、こんなに近くにいる……。



真っ直ぐと私に落とされる視線は、少しもぶれずに私を映し出していた。


途端に泣き出してしまいそうな気持ちが沸き上がってきて、唇を噛んでぐっと堪える。


はるくんのこの真っ直ぐな瞳が大好き。


だけど今は、私の心を全て見透かされてしまいそうで、少し……怖い。



私とはるくんの様子に気づいたクラスメイト達の視線が刺さる。


どうしよう……。


今すぐこの場から逃げ出したい。



「あ……私……」


「結衣」


「わ、私、先生に呼ばれてたんだった!ご、ごめんねっ……」



はるくんを押し退けバタバタと教室を飛び出す私。



じきに先生が教室にやってくる。


そうすれば、こんなの嘘だってすぐにわかってしまうのに……。


何やってるんだろう私……。



だけど、はるくんのあの瞳を前にすると、押さえ込んでいる本当の気持ちが溢れ出してしまいそうになるんだ。


だめだよ。


私はもう、はるくんから離れなくちゃいけないんだから。


もうはるくんとは、一緒にいられないんだから……。







それからというもの。


私は事ある毎にはるくんを避け続けた。
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