幼なじみとナイショの恋。
一方私は、頭から火が出そうなくらい真っ赤になった顔を両手で覆う。
そんな私達の様子を見ていたはるくんのお母さんが「あはは!」と大きな笑い声を上げた。
わ、笑われている……。
「おい」と言うはるくんの横で、私がキョトンとしていると、はるくんのお母さんは目尻の涙を拭いながら「ごめんごめん」と言って椅子に座り直した。
「決めた!もう、あーだこーだ考えるのはやめにする!」
顔の前でパンッと手を打つと、はるくんのお母さんは、はるくん、そして私へと順に視線を移して。
「私も二人を応援することにする!」
そう言って、ニッコリと笑った。
「ほ、本当ですか!?」
はるくんのお母さんが笑顔で頷く。
信じられない気持ちと嬉しい気持ちと半々ではるくんの方を振り向けば、そんな私にはるくんが柔らかな笑みを浮かべて頷いた。
さっきまで、一人ぼっちだと嘆いていた自分が嘘みたい。
はるくんのお母さんが、私達の関係を認め、応援してくれると言っている。
はるくんがいて、はるくんのお母さんがいて。何だか無敵にでもなった気分だ。
「本当に、本当に、ありがとうございます……。絶対に、絶対にはるくんを幸せにします!!」
「ちょ……結衣、それ男が言うセリフだから」
はるくんのお母さんが、またあははと声を出して笑った。