幼なじみとナイショの恋。

今日のはるくんちの夕飯はハンバーグ。


はるくんが、わざわざコンビニまで調達しにいったものは、ハンバーグのソースに使うケチャップだったらしい。



はるくんのお母さんは、「旦那が出張中なのを忘れてたくさん作りすぎちゃったから、夕飯がまだなら食べていって」と言って、わざわざ私の分まで盛り付けてくれた。


遠慮しようと思ったのに、空気を読まない私のお腹が盛大な音を奏でてしまい……そのせいで、しぶしぶ好意に甘えることになってしまった。



「いただきます……」


「どうぞ、召し上がれ」



私の食いしん坊。


はるくんにもはるくんのお母さんにも笑われちゃったじゃない……。






「さて、食べながらでなんだけど、ここからが本題だね」



はるくんのお母さんは、ハンバーグを頬張りながら、並んで座る私達に眉尻をピンと上げてみせた。



「二人を応援すると決めたからには、話しておいた方がいいと思うの。私と結衣ちゃんのお母さん……遥が、何でこうなってしまったのか」



口に含んでいたハンバーグをゴクンと飲み込む。


隣では、もうほとんどハンバーグをたいらげてしまったはるくんが、箸を置いて麦茶の入ったグラスを取るのがわかった。



今まで、お母さんにあえて訊ねたことはなかった。
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