幼なじみとナイショの恋。
訊いても答えてくれないことはわかっていたし、訊いてしまったらはるくんとのことを秘密にしている罪悪感が、さらに増してしまいそうな気がしたから。
どうせ知ったところで、はるくんとの未来が変わるわけじゃない。と思ったのもある。
だけど、今は違う。
はるくんとの未来を得るための材料になるのであれば、どんな些細な内容でも私の知らないお母さんを知っておきたい。
「教えてください。お母さんと何があったのか」
はるくんのお母さんは深く頷くと、ゆっくりと話し始めた。
お母さんとはるくんのお母さんは、産まれた時から家が隣同士だった。
産まれた年も月も一緒だった二人は、親同士が仲が良いこともあって、まるで本当の姉妹のように育ったという。
本人達同士も、毎日お互いの家を行き来するほど仲が良かった。
まるで本当の家族のように、時にはそれ以上に信頼し、ずっとこの関係が続くことを願っていたと、はるくんのお母さんは話してくれた。
だけど、二人が同じ高校に上がってしばらくたった頃、お母さんとの関係があきらかに変わり始めたという。
当時、お母さんとはるくんのお母さんは、人に持たれる印象も実際の中身も全く正反対だった。
はるくんのお母さんは、今のはるくんと同じように異性から好意を寄せられることが多かった。