幼なじみとナイショの恋。
三人は友達だったんだよね?
大丈夫かな?一体何があったんだろ……。
それにしたって何だかちょっと古賀さんて……。
クラスメイト達が、今起きたことに当たらず触らず自分達の世界に戻っていく中、私だけが古賀さんを見つめてしまっていたみたいで、
喧嘩の相手をダルそうに見送った後の古賀さんと、バチッと視線がぶつかってしまった。
すると。
「見てんじゃねーよ」
そんな言葉と共に、思い切り睨まれてしまった。
「っ!」
慌てて視線を手元に落とす。
お、怒られてしまった……。
その日の昼休み。
私は、学校で一番のお気に入りの場所、裏庭にあるたった一つのベンチを一人で陣取っていた。
静かで日当たりが良くて、春の陽気を存分に感じることができる、穴場の場所なのだ。
ふー、と息をつきながらここに来る前に寄った売店の袋を開ける。
今日のお昼ご飯は、売店のナンバーワン商品のカツサンドだ。
カツサンドが入ったパックの蓋を開けると、ソースの香りが漂ってきて、思わずお腹がグゥと鳴った。
本当は、お小遣い事情的にも自分でお弁当を作って持参したいところだけど、朝寝坊常習犯の私にそんな余裕は全くない。
だから、お昼ご飯はもっぱら売店頼りだ。