幼なじみとナイショの恋。

「おお。その意気その意気。いい声してる」


「もう〜っ!!」



はるくんはたまに意地悪だ。


時々スイッチが入ったように、私をからかって楽しんでる。


小学生の時から、こういうところだけは全然変わってないんだよね。



だけど、私はもうとっくの昔に気がついているんだ。


はるくんがこうやって私をからかった後は、それまでごちゃごちゃと考えすぎていたことが少しだけ“ま。いっか”と思えるようになっていること。


はるくんが私をからかう時は、いつも私が逃げ出したい気持ちになっている時だっていうこと。






「あ!一個目のポイント発見!!」



厚木くんのその声で、みんなが一斉に厚木くんの指す方へと注目する。


そこには、太い幹の大きな木があって、その幹の部分に小さな張り紙が貼られていた。



「なになに……第1問。泳いでいる魚が見られるのは水族館。では、止まっている動物が見られるのは何カン?……クイズだね」


「そりゃ、クイズラリーだからな」



厚木くんの言葉にナイスツッコミを入れるはるくん。


その横で八木くんがぷっと吹き出す。



「動物園とは言いますけど、動物館とは言わないですよね……。止まっている動物というのも意味深ですし……」



井田さんはメガネを中指で押し上げながら、何度もその問題を読み直している。
< 72 / 341 >

この作品をシェア

pagetop