幼なじみとナイショの恋。
「おお。その意気その意気。いい声してる」
「もう〜っ!!」
はるくんはたまに意地悪だ。
時々スイッチが入ったように、私をからかって楽しんでる。
小学生の時から、こういうところだけは全然変わってないんだよね。
だけど、私はもうとっくの昔に気がついているんだ。
はるくんがこうやって私をからかった後は、それまでごちゃごちゃと考えすぎていたことが少しだけ“ま。いっか”と思えるようになっていること。
はるくんが私をからかう時は、いつも私が逃げ出したい気持ちになっている時だっていうこと。
「あ!一個目のポイント発見!!」
厚木くんのその声で、みんなが一斉に厚木くんの指す方へと注目する。
そこには、太い幹の大きな木があって、その幹の部分に小さな張り紙が貼られていた。
「なになに……第1問。泳いでいる魚が見られるのは水族館。では、止まっている動物が見られるのは何カン?……クイズだね」
「そりゃ、クイズラリーだからな」
厚木くんの言葉にナイスツッコミを入れるはるくん。
その横で八木くんがぷっと吹き出す。
「動物園とは言いますけど、動物館とは言わないですよね……。止まっている動物というのも意味深ですし……」
井田さんはメガネを中指で押し上げながら、何度もその問題を読み直している。