いつか、眠るまで








舞に、目で訴えかけると首を縦に振った。



やば、ほとんど無意識だったかも。



「舞、もう一回この曲入れよ。今度は、私たち二人で歌お。」



そう言って、デンモクを手に取ったときだった。




目の前が、ブランコみたいにぐらぐらして、世界が傾いた。



うっすら目を開けると、楠木くんと舞が必死に何か言っている。



どうしたの?二人とも…



あ、そっか。
私、倒れたんだ。



そこで意識を手放した。







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