いつか、眠るまで
「左側って、お見舞いに来てくれた人がいるでしょ?その人たちって大抵が心配そうな目をしてこっちを見てるの。」
「それは、みんなが花園っちのこと心配してるからなんじゃねーの?」
「そう、なんだけど…」
知ってる。
頭の中ではわかってる。
でも、わかっていても…
あの目を見てしまう度に、私は後悔するの。
「あーあ、なんで私はこういう体なんだろうな。このまま、みんなに心配され続けてこの人生は終わるのかなって。」
そんなのは、絶対に嫌だ。
「それで、天井を見たくない理由は?」