イジワル専務の極上な愛し方
祐一さんの一件があってから、十日以上が過ぎた金曜日、私はいつにも増して緊張しながら業務をこなしていた。
「お茶になります。どうぞ」
手が震えそうになりながら、テーブルにお茶を置く。
「ありがとうございます。もしかして、緊張してますか?」
「えっ!? いえ、すみません」
ニコリと笑顔を向けてくれたのは、久遠寺グループの副社長の貴也(たかや)さんだ。
とても華やかな方で、翔太さんと並ぶと絵になるイケメンさん。
なんでも新婚さんとかで、ちょっと……、ううん、かなり羨ましく思ったりもする。
私もいつか、翔太さんと……なんて、業務中になにを考えているのだろう。
自分に喝を入れて、久遠寺副社長に会釈をする。
彼の向い座っている翔太さんは、どこか呆れた顔で私を見ていた。
「いいよ、いいよ。面白い秘書さんだな。専務の恋人さんなんでしょう?」
「ええっ!? ど、どうしてそれを……?」
思わず反応してしまい、副社長にクスクスと笑われてしまった。
「まさか、図星だったとは。いえ、お二人から、同じ匂いがしたもので」
まだクスクス笑う副社長に、翔太さんは「大変、失礼いたしました」とお詫びをしている。そして、私に少しキツイ眼差しを向けた。
「田辺さん、もう戻っていい」
「はい……。すみません」
おずおずと専務室を出ると、大きく深呼吸をする。なんて恥ずかしいことを……。それに、私がそわそわしてどうするんだろう。
でも、やっぱり落ち着かない。だって今日は、久遠寺グループとの業務提携を正式に取り交わす日だから。
高級紳士服のアパレルショップを展開している久遠寺グループと、インターネットを使った商品PRを展開していくことで一致しているらしい。
「お茶になります。どうぞ」
手が震えそうになりながら、テーブルにお茶を置く。
「ありがとうございます。もしかして、緊張してますか?」
「えっ!? いえ、すみません」
ニコリと笑顔を向けてくれたのは、久遠寺グループの副社長の貴也(たかや)さんだ。
とても華やかな方で、翔太さんと並ぶと絵になるイケメンさん。
なんでも新婚さんとかで、ちょっと……、ううん、かなり羨ましく思ったりもする。
私もいつか、翔太さんと……なんて、業務中になにを考えているのだろう。
自分に喝を入れて、久遠寺副社長に会釈をする。
彼の向い座っている翔太さんは、どこか呆れた顔で私を見ていた。
「いいよ、いいよ。面白い秘書さんだな。専務の恋人さんなんでしょう?」
「ええっ!? ど、どうしてそれを……?」
思わず反応してしまい、副社長にクスクスと笑われてしまった。
「まさか、図星だったとは。いえ、お二人から、同じ匂いがしたもので」
まだクスクス笑う副社長に、翔太さんは「大変、失礼いたしました」とお詫びをしている。そして、私に少しキツイ眼差しを向けた。
「田辺さん、もう戻っていい」
「はい……。すみません」
おずおずと専務室を出ると、大きく深呼吸をする。なんて恥ずかしいことを……。それに、私がそわそわしてどうするんだろう。
でも、やっぱり落ち着かない。だって今日は、久遠寺グループとの業務提携を正式に取り交わす日だから。
高級紳士服のアパレルショップを展開している久遠寺グループと、インターネットを使った商品PRを展開していくことで一致しているらしい。