イジワル専務の極上な愛し方
キングサイズのベッドは、体が包込まれそうなほどに柔らかい。

そのベッドの上で、私は翔太さんにゆっくりと服を脱がされる。唇に首筋に、そして胸にキスの雨が降り注ぎ、私の体はどんどん熱くなっていった。

「んん……」

思わず身をよじる私に、翔太さんは愛おしそうな目を向ける。そんな彼の表情に、私は胸はさらに高鳴った。

「彩奈の感じてる顔も可愛い。そんな顔は、俺にだけ見せてくれる？」

「もう……、恥ずかしいです。でも、翔太さんとだけですから。こんな夜を過ごすのは……」

ドキドキが加速して、翔太さんのことしか考えられない。彼は、シャツを脱ぐと、素肌を私に重ねた。

「俺もだよ。彩奈を、絶対に誰にも渡さない。やっと出会えたんだ。こんなに好きだと思える女性に……」

「翔太さん……」

私も、こんなに強く誰かから想われたことなんてない。翔太さんの真っすぐで、力強い想いに、私の心はすっかり奪われていた。

熱くて、でもこの上なく甘い夜を彼から貰えて、言葉で表せられないくらいの幸せを感じていた──。

◇　◇　◇

「そろそろ寝ないといけないな……。彩奈、お前も寝ないと……」

彼と体を重ねた余韻に浸っていると、ふとそんな言葉をかけられた。翔太さんの胸に顔を埋めて、その温もりを感じていると、眠気が飛んでいくから不思議。

「そうですね。でも、なんだか目が冴えちゃって……。寝るのはもったいないっていうか」

そう、だって眠ってしまったらすぐ朝になってしまう。私はもう少し、翔太さんと過ごしたこの時間に浸っていたい……。
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