イジワル専務の極上な愛し方
なぜ、恨めしげに見られているのか分からない。けれど、専務の態度に、さすがに緊張してしまう。
私が秘書になる前も、若い女性社員が秘書として携わっていた。だけどその人は、一年足らずで切られたと噂されている。
その理由が、“専務の気を悪くしたから”だとか。もちろん、あくまで噂だけれど、まさか彼の誘いを断ったから……とか?
専務の秘書という仕事に、特別こだわっているわけじゃない。
でも、総務の一事務職から役員秘書になれたのは、私自身とても自信になっていた。
取り立てて、人より秀でるものを持っていない私にとって、仕事で評価をしてもらえるようになったのは本当に嬉しいのに……。
「田辺さん? 連絡事項は?」
専務の声に、ハッと我に返る。タブレットを取り出し、スケジュール帳を開いた。
「すみません。まず、二時からですが……」
余計なことを考えるのはやめよう。もし、噂どおりだったとしても、気乗りしない誘いを受け入れる必要はないわけだし。
車内でスケジュール確認をしながら、どこか悶々とした思いを抱えていた──。
私が秘書になる前も、若い女性社員が秘書として携わっていた。だけどその人は、一年足らずで切られたと噂されている。
その理由が、“専務の気を悪くしたから”だとか。もちろん、あくまで噂だけれど、まさか彼の誘いを断ったから……とか?
専務の秘書という仕事に、特別こだわっているわけじゃない。
でも、総務の一事務職から役員秘書になれたのは、私自身とても自信になっていた。
取り立てて、人より秀でるものを持っていない私にとって、仕事で評価をしてもらえるようになったのは本当に嬉しいのに……。
「田辺さん? 連絡事項は?」
専務の声に、ハッと我に返る。タブレットを取り出し、スケジュール帳を開いた。
「すみません。まず、二時からですが……」
余計なことを考えるのはやめよう。もし、噂どおりだったとしても、気乗りしない誘いを受け入れる必要はないわけだし。
車内でスケジュール確認をしながら、どこか悶々とした思いを抱えていた──。