生真面目先生のちょっと大人の恋の話
「…あいつにも連絡しようか?」

宏弥の言葉に私は慌てて顔を横に振る。

「…いい。わざわざ心配かける事もないから。」

「でも…。」

「…良いから。寝ていればいいんだから…、横田先生にも悪いわ。」

私は段々はあはあと息が上がって来た。

「分かったから、もうしゃべるな。」

私は目をつぶる。

「朝弥…、何かあったのか?」

私の顔に伝った一筋の涙に、宏弥は何かを感じたんだろう。

もう私に返事を返す力もない。

「朝弥?」

反応しない私に、宏弥も諦めたようだ。

私はそのまま意識を手放した。

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