生真面目先生のちょっと大人の恋の話
「起きましたか、一ノ瀬先生。」

そこに入ってきたのは、横田先生。

「ごめんなさいね、迷惑をかけてしまったみたい。」

「そうですよ、宏弥に電話もらってびっくりしたんですから。」

横田先生は涙の理由を聞かない。

そしてスポーツドリンクのペットボトルを差し出す。

私はそれを一気に飲み干した。

「…うん。」

私の返事にいつもの勢いがない事に、横田先生は表情を変えた。

「朝も私が来た時にはぐったりしていましたよ。だから帰りもこうして寄ったんですけど、まだ本調子じゃないみたいですね。」

心配そうに横田先生は私に体温計を差し出した。

私は黙って受け取ると、脇へ挟む。

「多分学校帰りに吉永先生もここへ寄ると思うんですけど…。」

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