隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
「さすが天然美女は、モテる自覚なし、、か。まぁ、先輩って嫌味もないからこそみんな2人の関係に口出せないんだろうけどー。」
カウンターで小さく呟く真美ちゃんの声なんて全く私の耳に届いていなかった。
マットの上のゴミを、少し力を入れてホウキで掃いていく。
プロポーズなんて、、ありえない。
だって私達の関係は普通の恋人とは違うから。
彼と〝恋人〟になって3年。
2人には幸せな未来なんて来ない。
、、、永遠に。