隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


つい笑みが溢れてしまう。

するとコーヒーを持った彼が優しい顔をしながらソファーに戻ってきた。






「どうした?何か面白いものでも見つけた?こんな殺風景な部屋なのに。はい、、晶帆はブラックで良かったよな。」

「あ、コーヒーありがと。なんか、、、圭くんらしい部屋だなって思って。」

「、、、俺らしいって?」

「なんていうか、、必要最低限のものしか置いてない感じかな、、?男の人の部屋なのに綺麗に生理整頓してあって清潔感もある。普段からこんなに綺麗に部屋を使うって凄く難しい事なのに凄いなって思ったの。それに仕事関係の本がビッシリあって、真面目で努力家でストイックな圭くんぴったりの部屋だね?」





笑って言葉をかけると、何故が急に抱き寄せられた。






「け、圭君っ?!コーヒー溢れちゃうよ?!?!、、、どうしたの、、?」




抱きしめられた力が無言で強まった。






「本当、、晶帆には敵わない。晶帆から見た俺のイメージってそんな感じ、、?」




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