隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
だからまともに話をするのはあれ以来だ。
「、、、晶帆になんか聞いたか?さっきまでは一緒だったって事は、、今は違うんだな。何処にいるのか知ってるのか?今晶帆のアパートに来てるが帰って来てない。」
「さあ?少し意地悪し過ぎちゃったから誰かに慰めにもらいにいっちゃったんじゃなーい?」
『、、、は?』
「そんな怖い声ださないでよ。それよりも〝おめでとう〟の一言くらいないの?昔振った女が幸せになって母親になったのよ。圭とだったら絶対に自分の子供を抱く日なんて永遠になかったわね。、、これでも感謝してるの。ちゃんと私と向き合ってくれた事。西村ちゃんが現れなかったらきっと今もあんな不毛な関係を続けていたんだろうなって思うから。」
とても穏やかな口調から芹香が今、幸せなことが伺える。
「おめでとう。幸せなんだな、、、。」
「ありがとー。圭に振られてからようやく気付いたの。今まで自分を作って生きてきたんだって。本当は狡くて醜くて真っ黒な自分を隠してきたの。だってこんな自分を誰かが愛してくれるわけ無いって思ってたから。、、圭もそうでしょ?何処と無く自分に似てる圭に強く惹かれたのは確かだったもの。」