隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
労わるような優しい声。
そして差し出されたハンカチ。
「ほら、座って?折角の料理が冷めちゃうから温かいうちに食べよう。」
「取り乱して、、すみません、、。」
ハンカチを遠慮気味に受け取り、涙を拭ってようやく顔を上げた。
目が合うと困ったように優しく笑い掛けながら、椅子を引いてエスコートしてくれた。
「お姫様、、どうぞこちらに。」
「、、っありがとうございます。」
椅子に腰掛けるとテーブルには、いつのまにか豪華な料理がズラリと並んでいた。
ワイングラスには赤ワインが注がれていて、柿本様にそのグラスを差し出されていた。
「、、ん。乾杯しよう?晶帆ちゃん。」