隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
「そんなに緊張しないで?、、晶帆に気持ちがないのも分かってるけど俺としては、、真剣に交際を申し込みたいんだ。晶帆の事、本気で好きだから。」
「でも、それだと光さんをいいように利用するみたいで、、私だけが、、。」
「そんな事ないでしょ?晶帆は自分の計画通り圭と離れられるし、俺は晶帆の側にいれるし。お互い利害の一致だよ。」
利害の一致?
、、本当にそう?
俯いて考え込んでいると、光さんが立ち上がる気配を感じて顔を上げた。
キッチンへと移動していた光さんは、コーヒーを持ってデーブルへと戻ってきた。
「悪いようにはしないと誓うよ。勿論、人前でのスキンシップはある程度必要だけどそれ以外では許可なく触れたりしない。約束する。だから俺の婚約者になって、、?」
人の良さそうな人に協力を頼むはずだった。