隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜


光さんの優しい声に恐る恐る顔を上げた。

すると困ったよう表情を浮かべた光さんと目が合った。








「男が女の子に怒る理由の大半は晶帆が思ってるような理由じゃないよ。」

「、、ではどんな理由ですか?」

「今回のはまぁ、、頼って貰えなかった事に対して拗ねてたんだ。他には男の醜い嫉妬だったりとかもあるかもね。」

「拗ねてたんですか、、?それに嫉妬?」

「そうだよ、結構下らない理由。晶帆は聞き分けの良い子が男が思う〝理想の恋人〟だって思ってるみたいだけどそれは大きな間違い。男はね、好きな子のわがままなら嬉しいんだよ。それに自分が1番に頼られたい。なにより男は、女の子が思ってる以上に嫉妬深い生き物なんだ。自分の恋人に男が触れられるなんてもってのほかで、可愛い姿を自分以外の男に見られるのだって嫌だ。」






「え、、?見られるだけでも、、、?」




初めて聞いた男性の本音に驚いてしまう。


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