隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
「ずっと晶帆が好きだ。生まれて初めて本気になった相手だった。まともな恋愛なんてしてこなかったから晶帆の事を知れば知るほど自分の未知な感情に戸惑うばかりで、、そうしたら失うのが怖くてなっていってこんな関係を続けてきた。俺のズルさや弱さでずっと晶帆を縛り付けてきたけど、それも今日で終わりにする。だから俺を選んで、、。」
揺れる瞳に吸い込まれしまう。
「晶帆が好きだ。、、世界中の誰よりも。」
彼のその愛の告白が、今はただ残酷に心に響いて死んだように胸の奥が冷たい。
やっぱり神様なんてこの世にいない。
涙で視界が悪い中、ボンヤリと映る愛しい彼のシルエットに向かって叫んだ。
「冗談はやめて下さいっ!!!!!そんなの今までの貴方の行動を見れば、冗談って分かります!!っ、、、謝りますから、、もうやめて下さい、、、、。」
こんな人が大勢いるロビーで公開処刑のような事、やめて欲しい。
いくら彼が私を憎んでいるとしても、あんまりだ。
掴まれた左手を振り払おうと力を込めるが朝のようにはいかず、逆に手首が悲鳴を上げる。
「いっ、、、!」