隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
「、、、素を見せればいいわけ、、、?いいよ。後悔、、するなよ?」
不敵に笑って目を細めた彼と目があった瞬間、何故か身体が痙攣する。
そんな彼に危険を察して一歩後ろへ下がると、乱暴に身体を引き寄せられ唇を覆われた。
「んっっ、、!?やっ、、めっ、、んんっ!」
キスというには余りにも乱暴で、呼吸も出来ないほどの口づけ。
口の中からは血の味がして、力一杯身体を押し返すがビクともしない。
大勢の人が観ているのに、止まらないキスに枯れる事を知らない涙が流れ続けて、もう顔面はぐちゃぐちゃだ。
でもこんな状況なのに、彼からのキスが嬉しいと感じている自分がいて本当にどうしようもなくて、、こんな醜い自分を彼に知られたくなくて必死に抵抗する。
「圭っ、、くんんっ、、!っいやっ、、!!」
必死な抵抗に唇が一瞬離れた。
その隙に彼を乱暴に押し退ける。
圭くんはロビーに座り込むように、俯いていて私と同じように肩で息をしている。
「っ、、、ごめんなさっ、、、。」
「煩い、少し黙って。素を見せて欲しいっていったのは晶帆だ。、、本来の俺はこんな男だ。欲しいと思ったら、いくら親友の女だろうが全力で奪いに掛かるような非道な男だ。、、、監禁してでも光と結婚なんてさせないから。」