隠れ蓑〜偽り恋人・真実の愛〜
ベットの上では、いつも紳士的な彼がまるで別人で少し荒々しい。
着ていたシャツを一気に脱ぎ捨て、鍛えられた上半身が露わになると首に光るネックレスが目に入る。
思わずそれを見つめてしまうと、その視線に気づいた彼が自分の首に掛かるネックレスにキスを落とす。
「、、これだけが俺の支えだったんだ。晶帆がくれたこのネックレスだけが、、、。」
そう言って私の服に手を伸ばす。
着るのが大変な受付の制服をいとも簡単に剥ぎ取り、じっと見つめられた。
彼の視線が首元に止まって、酷く表情を歪めた。
それはきっと彼が贈ったネックレスがそこに無かったからだ。
言い訳のしようがない。
彼と離れると決めて、直ぐに首元から外したネックレス。
自分の中の彼への未練を断ち切る為、そして光さんと婚約した私にそれを首に着けることなんて許されなかった。
「、、真面目な晶帆の事だから、光と婚約してもまだ付けてるなんて思ってはなかったけど、、やっぱり、、、。」
泣きそうな表情を見せる彼に、小さく呟く。
「圭くん、、、靴を脱がせて、、?」
その一言を言うのが、どれだけ恥ずかしい事を口にしたのか彼はまだ知らない。
切ない表情を浮かべながら、彼の手が左の靴を脱がせ靴が下に落ちる音がする。
羞恥心いっぱいで彼を見つめると、目を見開いている彼。