突然ですが、オオカミ御曹司と政略結婚いたします
「し、寝室? まさか……そこまで同じなんて言わないよね?」
「当り前だろ。ただのルームシェアじゃないんだ。もしかしてお前、別々の部屋で必要なときだけ夫婦のまねごとをして済ませるつもりだったのか? そんなんじゃ、俺を座布団にするなんて、夢のまた夢だな」
ぐっと喉を詰まらせた。
寝室が別の夫婦だって世の中には山ほどいる。それなのに……。きっと、私をからかって楽しんでるんだ。
「それとも、同居早々不仲で、部屋をわけてもらったって言うか?」
彼は小首を傾げながらこちらを覗き込む。その顔には怪しい笑みが張り付いていた。
「やるなら、徹底的にだ。仮面も、勝負もな」
唇がわなわなと震える。それを見た彼は、愉快そうに肩を揺らした。
……なんて歪んだ男なの!
今すぐにでも掴みかかりたい衝動を、残った僅かな理性で必死に抑え込む。
家に帰ってもすぐに連れ戻されるだろうし……なんなら、その前におじいちゃんに放り出されそうだけど。
脳みそをフル回転させたが、画期的なアイデアなど浮かばなかった。
「当り前だろ。ただのルームシェアじゃないんだ。もしかしてお前、別々の部屋で必要なときだけ夫婦のまねごとをして済ませるつもりだったのか? そんなんじゃ、俺を座布団にするなんて、夢のまた夢だな」
ぐっと喉を詰まらせた。
寝室が別の夫婦だって世の中には山ほどいる。それなのに……。きっと、私をからかって楽しんでるんだ。
「それとも、同居早々不仲で、部屋をわけてもらったって言うか?」
彼は小首を傾げながらこちらを覗き込む。その顔には怪しい笑みが張り付いていた。
「やるなら、徹底的にだ。仮面も、勝負もな」
唇がわなわなと震える。それを見た彼は、愉快そうに肩を揺らした。
……なんて歪んだ男なの!
今すぐにでも掴みかかりたい衝動を、残った僅かな理性で必死に抑え込む。
家に帰ってもすぐに連れ戻されるだろうし……なんなら、その前におじいちゃんに放り出されそうだけど。
脳みそをフル回転させたが、画期的なアイデアなど浮かばなかった。