突然ですが、オオカミ御曹司と政略結婚いたします
「お前、そうやって警戒心強いクセに、変なところで隙があるからな」
「隙? そんなのないわよ」
「本当に?」
彼は口もとに手を当て、小首を傾げる。さらに反論しようと大きく息を吸い込んだそのときだった。突然視界が激しく揺れ、身体が浮き上がる。短い叫び声を上げたが、それは次に訪れた感触に意識を奪われ尻すぼみに消えていった。
頬に冷たい雫が落ちてくる。反対に、背中と太ももからは力強い温かさが伝わってきた。
涼し気な眼差しが、こちらを見下ろしている。
「ほら、こうやって、内側に踏み込まれると動けない」
そう言って、彼は愉快そうに顔を歪めた。
ようやくなにが起こったのかを理解して、私は頬がみるみる紅潮するのを感じた。
「ちょっと! なにするのよ!」
私を抱きかかえる腕の中で、身をよじって暴れる。押し返そうにも、彼が素肌のままだったことを思い出して……。服越しでも伝わってくる風呂上がりの高めの体温が、私を途方もなくいたたまれなくさせた。
「隙? そんなのないわよ」
「本当に?」
彼は口もとに手を当て、小首を傾げる。さらに反論しようと大きく息を吸い込んだそのときだった。突然視界が激しく揺れ、身体が浮き上がる。短い叫び声を上げたが、それは次に訪れた感触に意識を奪われ尻すぼみに消えていった。
頬に冷たい雫が落ちてくる。反対に、背中と太ももからは力強い温かさが伝わってきた。
涼し気な眼差しが、こちらを見下ろしている。
「ほら、こうやって、内側に踏み込まれると動けない」
そう言って、彼は愉快そうに顔を歪めた。
ようやくなにが起こったのかを理解して、私は頬がみるみる紅潮するのを感じた。
「ちょっと! なにするのよ!」
私を抱きかかえる腕の中で、身をよじって暴れる。押し返そうにも、彼が素肌のままだったことを思い出して……。服越しでも伝わってくる風呂上がりの高めの体温が、私を途方もなくいたたまれなくさせた。