禁断の恋、する?
「お願い、します……」
「うん」
ありがとうございました、とおばさんにお礼を言って志保ちゃんに挨拶をしてから悠斗の家を出る。
外は真っ暗というほどでもないけど、既に日が落ちているせいかどこか不気味さを感じる。
「……」
「……」
あたしたちはしばらく無言で歩いていた。嫌な沈黙ではない。不思議と安心するような、そんな静かさだった。
「なんかごめんな、今日いきなり家に来いとか誘って。疲れただろ」
先にその沈黙を破ったのは悠斗だった。
「いやいや、全然そんな疲れたとかないよ。むしろ……嬉しかった」