俺様社長はカタブツ秘書を手懐けたい
* * *
彼との交際は至極順調ではあるものの、会社では相変わらず社長に忠実な秘書として接することを心がけている。
二十八歳の誕生日当日を迎えても、浮足立つことなく職務を全うするのみ。夜は一緒に過ごすことになっているから、それを特別報酬と思って今日一日を乗り切るのだ。
しかし、昨日桃花に予想外の報告をされ、それが時々頭によぎって物思いに耽ってしまいそうになる。
ミーティングルームで打ち合わせが終わった今も、エイミーの小指に嵌められたピンキーリングを見て、つい小さなため息をついた。彼女はそんな私に気づき、小首を傾げる。
「どうかした?」
「それが……結婚することに決めたんだって。私の同居人」
「わぁ、ピーチ姫が!? おめでと~!」
エイミーはパチパチと手を叩いて喜ぶ。微妙なあだ名もつけてすっかり友達のようだけれど、この子が桃花に会ったことは一度もない。私が話すのを聞いているだけで。
昨日この報告をされたとき、私も涙ぐむほど喜んで祝福した。トントン拍子に進む颯太と桃花の様子を見ていると、ふたりは運命の相手だったのだと思わずにはいられない。
彼との交際は至極順調ではあるものの、会社では相変わらず社長に忠実な秘書として接することを心がけている。
二十八歳の誕生日当日を迎えても、浮足立つことなく職務を全うするのみ。夜は一緒に過ごすことになっているから、それを特別報酬と思って今日一日を乗り切るのだ。
しかし、昨日桃花に予想外の報告をされ、それが時々頭によぎって物思いに耽ってしまいそうになる。
ミーティングルームで打ち合わせが終わった今も、エイミーの小指に嵌められたピンキーリングを見て、つい小さなため息をついた。彼女はそんな私に気づき、小首を傾げる。
「どうかした?」
「それが……結婚することに決めたんだって。私の同居人」
「わぁ、ピーチ姫が!? おめでと~!」
エイミーはパチパチと手を叩いて喜ぶ。微妙なあだ名もつけてすっかり友達のようだけれど、この子が桃花に会ったことは一度もない。私が話すのを聞いているだけで。
昨日この報告をされたとき、私も涙ぐむほど喜んで祝福した。トントン拍子に進む颯太と桃花の様子を見ていると、ふたりは運命の相手だったのだと思わずにはいられない。