俺様社長はカタブツ秘書を手懐けたい
「本当におめでたいし、私もすごく嬉しいんだけど、同じくらい寂しくなるよ」
私は書類をまとめながら、苦笑と共に本音を漏らした。
一晩経って落ち着いて考えてみれば、桃花が結婚するということは私たちの同居生活が終わるということ。すでに家族同然の彼女と離れるのは、なんとも寂しいものがある。
ただ、元カレと結婚することに対してはそんなに複雑な気分にならない。私、颯太よりも桃花のほうが好きだったのかも。
センチメンタルになる私に反し、エイミーはわくわくした様子で励ましてくれる。
「アリサもボスの家に転がり込むいい機会じゃん。しかも結婚の話出せば、ボスも意識するかも」
「そうですよ」
突然エイミーの言葉に同調してきたのは、私たちの前方に立っている桐原さんだ。彼はいつもの涼しげな顔できっぱりと言う。
「この機会を逃したら、あの仕事人間はいつまで経っても結婚に向けて動き出さないかもしれません」
「あぁ、私が内心恐れていることを……」
痛いところを突かれ、私は頭を抱えた。
雪成さんが私を想ってくれていることは十分伝わっている。ただ、結婚となると話は別だ。
彼は常に忙しいからまだ結婚なんて考えはなさそうだし、なによりその二文字が彼の辞書に存在するのかどうかすら謎だ。忘年会のときも、『一生できないかも』と言っていたくらいだし。
私は書類をまとめながら、苦笑と共に本音を漏らした。
一晩経って落ち着いて考えてみれば、桃花が結婚するということは私たちの同居生活が終わるということ。すでに家族同然の彼女と離れるのは、なんとも寂しいものがある。
ただ、元カレと結婚することに対してはそんなに複雑な気分にならない。私、颯太よりも桃花のほうが好きだったのかも。
センチメンタルになる私に反し、エイミーはわくわくした様子で励ましてくれる。
「アリサもボスの家に転がり込むいい機会じゃん。しかも結婚の話出せば、ボスも意識するかも」
「そうですよ」
突然エイミーの言葉に同調してきたのは、私たちの前方に立っている桐原さんだ。彼はいつもの涼しげな顔できっぱりと言う。
「この機会を逃したら、あの仕事人間はいつまで経っても結婚に向けて動き出さないかもしれません」
「あぁ、私が内心恐れていることを……」
痛いところを突かれ、私は頭を抱えた。
雪成さんが私を想ってくれていることは十分伝わっている。ただ、結婚となると話は別だ。
彼は常に忙しいからまだ結婚なんて考えはなさそうだし、なによりその二文字が彼の辞書に存在するのかどうかすら謎だ。忘年会のときも、『一生できないかも』と言っていたくらいだし。