不覚にもアイツにときめいた
「はっ…?」


「さっきもコケてたし。まさかしおりなんて作ってくるとは思わなかったけど。」

田中の予想外の行動に俺はビックリしていた。




(あれだけのしおりを作るのは大変だろ…。)


内心俺はそう思っていた。


「……」



「変わってるよな。」


「な!私はただ…皆さんに少しでもお役に立てればと思って…。」


「うん、知ってる。」



その時、遠藤がニッと笑った。


「そのためにこれ頑張って作ったんだろ?」


「…」


「俺は好きだけど?田中のそーゆ所。」

俺がそう言った時、田中は顔が真っ赤になっていた。

普通の女子と同じ反応をするから、俺はちょっと嬉しかった。

「なっ…!」


「あはは!赤くなってるー!」


こーゆう反応されると俺の中のSが反応する。



「なってません!!」



「ほら、皆の所戻るぞ!」


そう言って俺は田中から食材を取り荷物も取り上げた。


「あ、ちょっ…!」


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