私の好きな警察官(ひと)!
私たちがいる6階の映画館から、このままエレベーターで3階まで降りてどこか空いてそうなお店に入ろうと言うことになったのはいいけれど、
「全然こねーな」
「階段の方が早いんじゃないです?」
待っても待っても、エレベーターは6階まで到着しない。
「アホ。俺の体力底つきんだろ」
「……まだ26歳じゃないですか。あ、でも肉体的に3つの差は大きいのかな」
「今、俺のことジジイ呼ばわりしたよな?」
「ち、違いますよ!てか、元はと言えば蓮見さんが」
───チンッ
くだらないことであーでもないこーでもないと言い合いする私たちに聞こえてきた、なんともアナログな音が
エレベーターの到着を知らせた。
「ったく、後で覚えとけよ」
「……忘れました、たった今忘れました」
私と蓮見さん以外にエレベーターを待つ人はいなくて、中に乗っている人もいない。
つまり、密室に蓮見さんと二人きり……と言う美味しい時間と言うわけだ。ま、せいぜい何十秒なんだけどさ。
ドキドキと高鳴る私の鼓動はこんなにも蓮見さんを好きだと伝えているのに、対する蓮見さんは至って涼しい顔してエレベーターへと乗り込んだ。
もう、ちょっとはソワソワして下さいよ。
なんて、言えたら楽なんだけどなぁ。
「3階だったか?」
「はい、フードコートは3階です」
蓮見さんの問いかけに、もう1度エレベーター内のマップで確認した私は意気揚々と答える。お腹すいたな、何食べようかな!なんて、やっぱり色気より食い気だったりするから、自分で自分にガッカリしたのは気づかないフリをしよう。