私の好きな警察官(ひと)!
3階ボタンを押した蓮見さんが、静かに閉ボタンを押すのを横目で見ながら、なんてことない顔して蓮見さんの隣に並んで、エレベーターのドアが閉まるのを見守りながら、
1人ドキドキしてる私は、変態なんだろうか。
少し動けば触れる距離に、蓮見さんがいる。
密室万歳。
だけど、どうも昔からエレベーターは得意じゃなくて、この狭い空間にたくさんの人がギュウギュウになって乗っている状況は怖い以外の何物でもなかった。
落ちるって!グラグラしてるって!大丈夫?本当に大丈夫なのこれ!って、1人ハラハラしては無事に目的の階に辿り着いたことに安心していた小さい頃を思い出す。
エレベーターのランプが6から5へと切り替わり、
「それにしても、お腹すきましたね」
「本当にお前って食い気しかねぇな」
蓮見さんに色気より食い気なことを突っ込まれながら、今日だって無事に目的の階に辿り着くんだと疑いもしなかった私は、
───バチッ
────ガタッ
突然、真っ暗になったエレベーター内に、そして大きな音と揺れを与えて動くことをやめてしまったエレベーターに言葉を発することすら出来ず、息を飲んだ。
大きな揺れにグラついた私を、咄嗟に支えてくれた大きな腕に何とかギリギリのところで平常心を保っている状況。
「……なんだ?」
「て、停電ですかね」
真っ暗闇。
目がなれない今、周りは一切見えなくて腰に回された蓮見さんの腕だけがやけにリアルだ。
無意識にギュッと蓮見さんのシャツの裾を握れば、心配すんなとばかりに私の腰を抱く腕に力を入れた。