憧れの彼と、イイ仲になりたいんです!
責めもせずに食べ進める俺を、女子達は呆気に取られて眺めている。

けれど、そのうち食べてもいいの?とお互いに目配りをして、仕様がなさそうに箸に手を伸ばしだした。



「……なぁ、海老カツが旨いよな?」


隣に座る女子にわざと話しかけると、ビクッと手元が揺れて振り返り、顔を引きつらせながら「は…はい」と返事が戻ってくる。

その様子を見て少し優越感に浸った俺は、態とらしく微笑みながら他の女子にも目を向けた。


「皆はどう思う?」


「お…美味しいです」

「すみません。こんな美味しいランチをご馳走して貰って」


戻ってくる返事が小気味いい。
下手をすると、その場で吹き出してしまいそうな感じだ。


「滅多と食べれない物を食べるのは気分がいいよな。しかも、皆と一緒というのが更にいい」


特製ランチは普段、上役くらいしか注文しないものだ。
だから、軽く恩を売った様な感じになった。


「皆いい女だし、俺は鼻が高いよ」


ハーレムにいる気分だな…と褒めちぎると、女子達は満更でもなそうな顔つきに変わる。
その面を眺めながら鼻で小さく笑い、でもなぁ…と残念そうに声を低めた。


< 200 / 206 >

この作品をシェア

pagetop