憧れの彼と、イイ仲になりたいんです!
くぅん…と、まるで飼い主を待つ犬の様な気分で鳴きたい心境に陥る。

一緒に行けば良かった…と反省していると、目の前に派手な浴衣を着た女子グループが通り掛かり、思わず目線を奪われた。


明るい茶髪をカールさせて結い上げ、メイクもかなり派手な女性達。 

バラやユリ柄の浴衣はピンクとか赤が基調で、アクセも大振りでかなり華やかな装いだ。


ついその人達を目で追ってしまった。
それが、そのうちの一人に気付かれてしまい__。



「…あれ?誰かと思ったらあんこじゃん!」


古くさいニックネームを呼ばれて鳥肌が立つ。
よく見れば全員知った顔ばかりで、私の心臓は震え上がった。


「あ、ホント!久しぶり!」

「あんこ元気だった!?」


如何にも仲良さそうに話しかけてくるけど違う。
この人達は中学時代の同級生で、私をシカトするように…とクラスメートに仕向けてた子だ。


それが、まさか此処で会うなんて。
しかも、こんな格好をしてる時に会わなくてもいいのに__。


「へぇー、あんこ、浴衣似合うよ」

「ホントホント。ツバキ柄なんてお似合い」


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