【完】武藤くんって甘くない
「普通だろ」


普通ってことは、確実にあたしはそれ以下!


やっぱりバカなのか。


「真面目に授業聞いてればわかる問題」


なるほどー!って、今日は真面目に聞いてたはずなのにおかしいな。


ううん、真面目なフリして武藤くんをチラ見してたし授業を聞いてないに等しいのか。


「それでも、武藤くんすごいよ。頭いいんだね」


「どーかな、別にそんなんじゃないけどな」


フイと顔を背ける武藤くん。


あれっ…全然ノートとってなくない?


まさか先生の話が全部頭に入ってるってこと?


すご…。


「ここ、テストに出すから。しっかり復習するように」


やった!今度は聞いたよ。


「武藤くん、テストに出るって」



「ああ、そーみたいだな」


忘れないように教科書の隅を蛍光マーカーでぐるぐると囲む。


先生が補足にと、黒板に問題を書き出した。


必死でそれをうつす。


武藤くんは相変わらず下を向いたまま。


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