古都奈良の和カフェあじさい堂花暦
「私?」
「そもそも、その奈月って子のおかんが春日堂に会いにきたんが夏休み前で、おまえがその子ん家に行ってボロカス言われて泣いて帰ったんが夏休み中やろ。何を今になってメソメソ、グズグズ言うとるんや」
「それは、今朝。お店の前で偶然、奈っちゃんと会って……」
奈月ちゃんに面と向かって詰られたあと、ショックなのとどうしていいか分からないまま日を過ごしてしまっていた佐保ちゃんは、今朝、奈月ちゃんと会った後、やはりこのまま放ってはおけないと思って小学校時代の塾友達の何人かに連絡をとり、奈月ちゃんの現状について何か知らないか聞いてみたのだそうだ。
そのうちの一人が、奈月ちゃんの通う公立中学に従姉妹がいる子がいて問い合わせてくれた。
それによると奈月ちゃんは中学校にあがって間もなく、同じ小学校から来た女子グループの数名から、
「あれだけ受験、受験って言ってクラスの行事サボったり、学校まで休んだりしておいて結局ウチらと同じ中学来とるって、めっちゃウケへん?」
「四年生からずっと塾行っとったのにな」
「若草山って受験するだけでも結構、受験料取られるんやろ」
「お金と時間、めっちゃ無駄やん」
「うわー。ミジメ。ウチやったら平気な顔してよう来られんわ」
みたいなからかいを受けていたらしい。
「そもそも、その奈月って子のおかんが春日堂に会いにきたんが夏休み前で、おまえがその子ん家に行ってボロカス言われて泣いて帰ったんが夏休み中やろ。何を今になってメソメソ、グズグズ言うとるんや」
「それは、今朝。お店の前で偶然、奈っちゃんと会って……」
奈月ちゃんに面と向かって詰られたあと、ショックなのとどうしていいか分からないまま日を過ごしてしまっていた佐保ちゃんは、今朝、奈月ちゃんと会った後、やはりこのまま放ってはおけないと思って小学校時代の塾友達の何人かに連絡をとり、奈月ちゃんの現状について何か知らないか聞いてみたのだそうだ。
そのうちの一人が、奈月ちゃんの通う公立中学に従姉妹がいる子がいて問い合わせてくれた。
それによると奈月ちゃんは中学校にあがって間もなく、同じ小学校から来た女子グループの数名から、
「あれだけ受験、受験って言ってクラスの行事サボったり、学校まで休んだりしておいて結局ウチらと同じ中学来とるって、めっちゃウケへん?」
「四年生からずっと塾行っとったのにな」
「若草山って受験するだけでも結構、受験料取られるんやろ」
「お金と時間、めっちゃ無駄やん」
「うわー。ミジメ。ウチやったら平気な顔してよう来られんわ」
みたいなからかいを受けていたらしい。