古都奈良の和カフェあじさい堂花暦
「人生イロイロ。男も女もイロイロ。みんな違って、みんなイイってか」
そのまま立ち上がると、SMAPのヒット曲「世界に一つだけの花」を口ずさみながら厨房の方に歩いていってしまう。
こ、この人は……っ!
デリカシーのなさもここまできたら国宝級なんじゃないかしら。興福寺まで引きずって行って阿修羅像の横に展示してやろうか。
わなわなと拳を握りしめる私の横で佐保ちゃんがふうっと溜息をついた。
「ええよ。悠花さん。うちもう慣れとるから」
「な、慣れちゃ駄目だよ。佐保ちゃん。ああいう男の人ばっかりじゃないからねっ。あれが普通じゃないからねっ」
「うん……」
そこで入口のベルがちりりんと鳴った。若い女性の二人連れのお客様が入って来る。
「あ、いらっしゃいませ!」
私は佐保ちゃんを気にしつつもトレイを持って立ち上がった。
「すみませーん。表の看板の『今日のお茶セット』ってまだ大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫ですよ。空いてますから好きなお席にどうぞ」
そのまま立ち上がると、SMAPのヒット曲「世界に一つだけの花」を口ずさみながら厨房の方に歩いていってしまう。
こ、この人は……っ!
デリカシーのなさもここまできたら国宝級なんじゃないかしら。興福寺まで引きずって行って阿修羅像の横に展示してやろうか。
わなわなと拳を握りしめる私の横で佐保ちゃんがふうっと溜息をついた。
「ええよ。悠花さん。うちもう慣れとるから」
「な、慣れちゃ駄目だよ。佐保ちゃん。ああいう男の人ばっかりじゃないからねっ。あれが普通じゃないからねっ」
「うん……」
そこで入口のベルがちりりんと鳴った。若い女性の二人連れのお客様が入って来る。
「あ、いらっしゃいませ!」
私は佐保ちゃんを気にしつつもトレイを持って立ち上がった。
「すみませーん。表の看板の『今日のお茶セット』ってまだ大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫ですよ。空いてますから好きなお席にどうぞ」