リトルガーデン~愛溢れる場所~
そこでひとり待っているのがいやだったので、やはり出直そうと思い立ち上がった時、
ふと右側にある洋間の扉の中に変なものを見つけて、
わたしは好奇心が押さえきれなくなってそっと家の中に上がった。
扉は少し開いていて、その部屋の中には、ものすごく気味の悪い祭壇があった。
それは日本風でもチベット風でもなくて、西洋のものだということだけはわかった。
ろうそくや骸骨や妙な絵や、醜い聖人の像や、こわい写真や、いろとりどりのひもや剣や、なにかわからないがひからびたものや、そういうものがたくさん飾ってあった。
全体から、いやな匂いがしてくるような気がした。
生臭くてしっとりした匂いだった。
その匂いが入ってきた肺から、自分が腐っていくような気がした。
わたしにとってそれは、朝の光とかきれいな水とか犬の丸い目とかの対極にあるものだった。
ふと右側にある洋間の扉の中に変なものを見つけて、
わたしは好奇心が押さえきれなくなってそっと家の中に上がった。
扉は少し開いていて、その部屋の中には、ものすごく気味の悪い祭壇があった。
それは日本風でもチベット風でもなくて、西洋のものだということだけはわかった。
ろうそくや骸骨や妙な絵や、醜い聖人の像や、こわい写真や、いろとりどりのひもや剣や、なにかわからないがひからびたものや、そういうものがたくさん飾ってあった。
全体から、いやな匂いがしてくるような気がした。
生臭くてしっとりした匂いだった。
その匂いが入ってきた肺から、自分が腐っていくような気がした。
わたしにとってそれは、朝の光とかきれいな水とか犬の丸い目とかの対極にあるものだった。