硝子の花片

散る山桜と枯れた涙

元治二年(1865)二月二十三日(現、3月20日)
山南敬助 切腹
享年33








山南さんは、春の風に吹かれて消えた。

















春風に 吹き誘われて 山桜
散りてぞ人に 惜しまれるかな


吹く風に しぼまんよりも 山桜
散りてあとなき 花ぞ勇まし


この二首は山南敬助の死後、山南の死を惜しんで伊東甲子太郎が詠んだ歌だそうだ。





















山南さんが、居ない世界。



そんなの、考えたことも無かった。

考えたくもない。
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