君が眠る時には

「友達とかできた?」


「あー、うん。一応できた」


「女の子?」


顔色を伺うようにそう尋ねると、あおの表情が変わった。


「女だよ。雪ってやつ」


「ふーん」


そんな優しい顔しないでよ。


雪ちゃん、ねぇ…。


しばらくしてあおの病室に一人の女の子が入ってきた。


この子が雪ちゃんだよね。


私を見て驚いた顔をしている。


そりゃそーだよね。


あおはあんまり女の子と仲良くしないから。


てか女の子苦手だからあおと一緒にいる女の子は見たこと無かったんだろうね。


でも、これで確信した。
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