君が眠る時には

さぁ、はやく。


はやくあおから離れて。


「遥くんとでも仲良くしてれば?」


そう言い放ってあおの病室に向かった。


ふふっ。


笑いが止まらない。


見た?あの絶望したような顔。


いい気味。


──コンコン


中から返事は聞こえない。


まだ寝てるのかな?


そっと扉を開けると、ベッドに横たわって眠り続けているあおが見えた。


備え付けの椅子に座る。


可愛い寝顔。


髪の毛を撫でた。


「ん……」
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