君が眠る時には

嬉しそうに、幸せそうに、頬を染めて。


そして私は雪ちゃんにも驚いた。


確かに「あおに会いに来てもいい」そう言ったけどさ……。


あんな言い合いしたのに、平気で私の前に姿を表せることが不思議だった。


雪ちゃんは意外と強敵。


このままじゃ危ないと思った私はすぐに行動した。




ある日。


私は面会時間にあおを自分の病室に呼んだ。


少し迷っていたけど、


「お願い!大事な話があるの」


そう言うと了承してくれた。


あおが迷う理由なんてひとつしかない。


雪ちゃんが来るからでしょ。


ほんとむかつく。


雪ちゃんがあんなに強敵だとは思わなかった。
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